漫画喫茶(ネットカフェ)へ行った (2)

 6/21に行ったのだけど、記録しそびれていたので。この日、読んだのは『ちはやふる』(末次由紀)を5巻までと、前回に引き続き『進撃の巨人』。

 『進撃の巨人』は、たしかに巨人の謎だったり続きが気になる、引っ張る力はあるんだけど、どうしてもぱらぱら読み進めてしまえて、「読み応え」はいまひとつ軽い感じ。リヴァイ兵長なんか人気があるのは見聞きするんだけど、登場人物の魅力も、個人的にはそこまで解せてなくて乗り切れない。

 昨年は台湾でも、半沢直樹の「倍返し」と並んで、「進撃の」何々と接頭するのが流行語になるほどだったけど、本来そこまで広く親しまれる内容の漫画とは思えないのです。いえ、決しておもしろくないとかではなく、比較的グロい描写が多いという点で万人向けではない。『寄生獣』あたりの位置ならわかるのですけど。

 『ちはやふる』は、「和歌の漫画だよ」って話を耳にしてたのですが、競技かるた(百人一首)が題材なのですね。

 主人公が長身の美人、というあたりがカッコよくて、絵柄は個人的にはさほど好きではないんだけど、ちゃんと「美人」が描けているというあたりは実はすごいのではないかと。少し前に「漫画で"美人"が描けるのか」という議論を見かけて、つまり現実世界と違ってあくまで一人の作者が画を描いている以上、よほどの描き分け幅の技量がなければ、並の容貌と区別がつけられない、とう論題。アニメなんかでも、「美少女」扱いの登場人物と、背景に見える、名前もないその他大勢(クラスメートとか)の女の子がさほど変わらない絵柄だったりして、難しいなと思うわけです。そこのところ、『ちはやふる』の作者は描き分けできる顔立ちも多く、顔のみならず、人物の体型や年齢の描き分けもできてるあたり、すごいなと感心させられました。

 近江神宮には、大阪に住んでいたころ、私も二度ほど行ってみたことがあるんですが、ここがかるたの全国大会の会場で有名だとは知りませんでした。おそらくどこかに書いてあって読んだはずなのでしょうけど、そのときはかるたに興味もなかったので頭を素通りしてたと思われます。名所を訪れても故事や来歴と結びつかないと、あまり記憶に残らないことが多いので、今回、『ちはやふる』で点と点がひとつ繋がったのがなんだか嬉しい。