『マネー・ボール』

 メジャーリーグ、アスレチックスの実話に基づく映画化ということで、本編中にも実際の試合の映像などがたびたび出てきます。やはりそのカットになると、俳優が演じてる部分と比べて違和感があるので、へんに実際の映像は混ぜないで欲しかったところ。

 演技も脚本も悪くないのですが、映像が単調なのが気になりました。単に人物が二、三人で座って話してる場面が多く、そのへんは構図、カメラワーク、カット割りで変化をつけたほうがよかったのかもしれません。自分はふだんはドラマなど観てて、映像が単調だなと感じることはあまりなのですが。

 主役・ビリー・ビーンの娘役が劇中で唱う "The Show" が印象的です。ちょっと気になったのですが、娘との会話では、母親(ビリー・ビーンの妻)がいることは言及され、いっしょの家で暮らしているようなのですが、なぜか役の上では登場しません。もしかしたら実際には夫婦仲がよくなかったとか、事情があったのでしょうか。