日本語弁論比賽を観てきた

 淡江大学で開催された日本語の弁論大会を観てきた。今回の参加校は、主催の淡江大学の他、屏東商業技術學院、東海大學、文藻外語大學、景文科技大學によるトーナメント戦。

 日本語学科の学生が、外国語である日本語にてディベートをする。外国語でのスピーチなんかもすごいなあと思うのだけど、ましてディベートの場合は、あらかじめ用意した原稿をそのまま読むわけにはいかず、相手の指摘に対してその場で反論を考えなければならない。

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 ディベートは、設定された題目に肯定と否定に分かれて議論をする。

 準決勝では、肯定側の論者のほうが日本語はきれいで、話も上手い印象だったのに対し、否定側は日本語自体がいくぶんたどたどしく、4名の話者のうち、一人は規定時間内に反論を話し切ることができず、もう一人は話に詰まって、持ち時間の最後三十秒ほど何も言わずに終わってしまった。

 つまり全体的には、肯定側のほうが体裁がよかったのだけど、勝ったのは否定側だった。審査員の先生の講評によれば、肯定側は主張がうまかったものの、一方的に自説を展開するだけで、相手側から反論された点に応答していなかったのが減点要素とのこと。ディベートをきちんと観戦したことがないので知らなかったが、いくら説得力がある主張をしても、それだけではだめ。相手が反論で挙げた項目について、ひとつひとつ再反論しておくことが重要らしい。

 自国語でやるのも容易ではないことを、それを外国語でするのだからと、やはり感心させられどおしの一日でした。